花咲きの街補講―魔道編―

・魔道とは

 魔法と魔術の総称。マナを利用したあらゆる技術のことを魔道と呼称する。ジャンルのようなもの。生物と物理を内包するのが科学である、みたいな。


・マナとは

 自然界に存在する自然のエネルギー。あらゆる生命体もこれを産生している。このマナを生産している器官のことを「生産回路」と呼び、基本的には先天的な才能として扱われるよ。稀に変化することもある。

 自分が生産したマナは簡単にコントロールできるけれど、自然界のマナは量がたくさんある分コントロールが難しい。ちなみにマナが枯渇することは原則としてない。なぜなら精霊たちがきちんと管理してくれるから。魔道によって消費されたマナも巡り巡って還元されるようにできているのです。


・魔法とは

 自然界のマナを主軸に扱う魔道。大規模・高火力が合言葉。この性質のため、戦闘職や建設業など大掛かりな魔道が必要な場所でよく使われている。卓越した魔法使いは魔術師並みのコントロールを可能にするが、相当な研鑽を積まないと無理。


・魔術とは

 自分が生産したマナを主軸に扱う魔道。小規模・精密制御が合言葉。この性質のため、回復職や性産業などの緻密な制御が必要な場所でよく使われている。自分の生産回路に威力が依存するため、元の才能があれば魔法のような火力を出すことも出来るにはできる。そう、どっかの<暴風>のようにね。

「でもあたしだってそんな連発できるわけじゃないのよ?」「魔法使いならためらう規模の魔術をノータイムで使うのがやべえんだわ」


・錬金術とは

 素材の潜在的な力を引き出し、別のものへと昇華させる魔道の一種。一般的には錬金釜を用いて行われ、先天的な才能を必要とする。とはいえ、別段珍しい才能でもない。

 素材の願いをかなえる魔道とも呼ばれ、素材の効力を極限まで引き出した道具を作成できる。量産経路を研究したり、専用の道具を作ったりするのはこの人たち。前者は魔道具師との共同研究になる。


・魔道具師

 いくつかの機材を用いて、魔道具を専門に作成する魔道の一種。品質や細かな特徴がまばらな素材を加工し、一定の品質を持った魔道具を作るのがお仕事。細かな調整や干渉に長けており、個人に合わせた魔道具の調整も請け負っている。

「特に特殊な魔道具は本人のマナを使用するものも少なくありませんからね!出力調整は必須ですよ」

秋水堂もの置き小屋

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