花咲きの街補講―種族編―

・長命種

 読んで字のごとく。一般的には寿命が200年以上あるものを指すことが多い。ただしあえて長命種と名乗る場合、大抵はやんごとなき身分だったり、事情を抱えていたりする。深く突っ込んではいけない。


・妖精族

 悪戯好きで快楽主義的な生き物。肉体を持たず、体はマナを持って成立させている。肉の殻を持つ同族を嫌悪する傾向にあるため、妖精族とのハーフはつまはじきにされている。常若の国だけが彼らの故郷。


・魔物

 獣がマナを過剰吸収した結果生まれた新種。凶暴化や巨大化、知性の獲得といった特徴がみられる。基本的には賢い獣止まりの生き物を魔物と呼称する。


・魔族

 言葉を話す魔物。由来はほとんど魔物と一緒で、区別は言葉を話し、人間並みの知性を有するか否かで決まる。人や妖精族と友好的なものも一定数いるが、基本的には群れず、また善性を憎む傾向にある。


・精霊

 実態を持たないマナの意思とも呼べる超常存在。知的生命体の信仰心を糧とし、世界中のマナの調整を担っている。信仰には加護で応えるため、現在この世界で主流の宗教は精霊信仰となっている。

 三霊と呼ばれる、原初、時と空間、元素を司る大精霊が初めに存在し、次に四大と呼ばれる、地水火風の大精霊が誕生したと言われる。


・白時の旅人

 実態がかなり不明瞭な一族。その実態は原初の大精霊が直々に生み出した知的生命体であり、同時代に三人までしか存在ができない。時と空間を司る大精霊に連なるものは長寿であり、元素を司る大精霊に連なるものは非常に高度な知性を有し、原初を司る大精霊に連なるものは強い信念を持つ。

 とはいえ、彼らは自分がそうであると明かすことは基本的にないため、知っているのは本人たちだけである。

秋水堂もの置き小屋

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