※書いている人はタロット初心者です。ふわっふわ知識で書いています。友人と深夜に喋っていた内容から派生した話なのでゆるく受け止めてくださいまし。
・全体の物語の流れ
I 魔術師
正位置…起源・可能性・チャンス・創造
逆位置…混迷・スランプ・裏切り・消極性
カード番号は「1」であり、始まり、無から有への転換、創造力を象徴し、その能力が個人の中に秘められていることを意味する。
X 運命の輪
正位置…転換点・変化・一時的な幸運・新たな出会い
逆位置…急激な悪化・一時的なアクシデント・別れ・現実に振り回される
運命の輪に正確な正逆はなく、どちらにせよ「変化」が起こることを示唆しているカード。要はこれから起こりうる転換点に対し、受け入れる柔軟な心が必要になることを意味することが大切だとか。
……いやこの時点でちょっと酷いと思う。多分魔術師のカードは魔法少女の運命、運命の輪は物語の全体の流れを示唆していると思うんだけど、ちょっと酷いと思う。人の心がない。
基本的にまどマギの流れが上げて突き落とすなので、正位置から逆位置に転換していくものとして考えていく。
まず魔術師に関して。そもそも魔術師と言いますが典型的な魔法使い(magi)ではなく、魔術師(magician)な時点でおおよそ察してほしい。奇跡の代行者ではなく、意味合い的には錬金術師、すなわち今あるものを別のものへと変化させていく力を持つものの象徴である部分が強い。すなわち「今ある状況を自分なりにアレンジしていく創造力」を示唆するのが正位置。まんま魔法少女の始まりではないですかね。彼女たちはいつだって変革したい現在があって、一つの望みを得るために魔法少女の契約を交わすわけです。それこそが「今の状況を自分の考えで変革する力」であり、魔法少女となって得た力も、ある瞬間までは正しい意味で過去の自分を大きく変えうる力なんですよ。正義の味方になろうとしたさやかちゃん然り、自力で生きようとしたマミさん然り、父親の力になりたかった杏子ちゃん然り……まどかを救おうとあがいたほむらちゃん然り、です。
で、逆位置も考えていくわけですが、基本的にタロット大アルカナの逆位置は正位置の意味を逆にとっていけばOK(本当はここまで雑ではない)なので、そんな感じで意味を取ります。正位置は「創造力を手にした自分が現在を変革する」という物語が組み込まれているので、その逆、すなわち「創造力を失い、うまくいかなくなり現実に行き詰まる自分」という物語になります。これ酷いのが、行き詰まると言っても創造性が上手く発揮できていないだけなので、そこまで深刻ではないというか、本来なら多分あの手この手で乗り越えられる不安というやつなのです。口先だけで困ったなーと言っている感じ。まどか様とほむらちゃんのあれそれはとりあえず置いておくとして(願いがあまりに重たいので)、第三者から眺める限り、中学生くらいの女の子の悩み事など大人の我々からすればそこまで深刻さを帯びません。物語の重さはおいておいてね、話が成立しなくなるので。ともかく、いや杏子ちゃんのもかなり重いんですけど、なんにせよすべてが自業自得であったり、思春期に多くの人が経験した出来事であったりするわけです。失恋も挫折もね。要は本来ならば乗り越えられる程度の困難を示唆するわけです。現に杏子ちゃん自体は乗り越えていますからね。恐らくマミさんも状況推察するに乗り越えた後なのかなあ、と思っています。
……ちなみに魔術師のカードには恋の始まり、なんてキーワードもあるらしいですね。最悪じゃん。
で、運命の輪。運命の輪はその名前の通り、本来は正確な正逆は持ち合わせないカードです。運命の移り変わり、転換点、変化を内包するカード。正位置がどちらかといえばいい意味でとるので、逆位置は悪い意味でとりますが、結局変化は訪れるわけです。
で、今回は正位置は「一度きりのチャンスかもしれないが、現状の問題を大きく好転させる時がやってくる」という意味でとります。う~ん魔法少女システムですね。最悪じゃないか。輪であるので、もちろんそのチャンスは永遠にとどまってくれるわけでもありません。全ては一時的な現象なのです。そのあとの動きは自分次第。魔法少女システムに頼って訪れた好機は、そして逆位置の運命へと動いていくわけですよ。
逆位置は「良いことも悪いことも一時的」であることを示唆します。本当にな。全ての関係は常に変化する者であり、よい現象も悪い現象もすべてが一時的であることを意味するわけですが、さて。ここで「悪い現象も一時的なわけあるか阿呆が」と思うかもしれませんが、一時的ですね。だって魔女化したら魔法少女の意識のこらないんですもん。少なくとも人としての自我は円環の理誕生前hあ恐らくない。ともなれば、彼女たちにとっては一時的なわけです。幸運の後には不幸が訪れる。運命は必ず流転していくのです。最悪だ……これ反逆で考えても最悪なんですよね。不幸の後には幸運がやってくる。そう、ほむらちゃんにとっての「たった一度きりのチャンス」です。叛逆においてほむらちゃんは見事のそのチャンスをものにしましたが、さて、その結末は本当に幸福と呼べるものだったのでしょうかね。
与太になりますが、この運命の輪の隣、カードの番号は11に正義のカードがあります。いわゆる公平さを示すカードなんですけど、これ正位置でもそこまで充実感のある正しさが得られるとは限らないよってカードなんですよね。情をかけない、公平な判断ができるというカードなんです。要は情、すなわち家庭面や恋愛面では冷徹さを感じるカード。ここまで言えば勘のいい方は何を言おうとしているか気づくでしょう。インキュベーターお前だよ。天秤に魔法少女と宇宙の延命をかけて、どちらが大局的に見て大切かを公平に判断する生物。最悪じゃん。逆位置は決断を誤るといった意味がありますが、ええ間違えましたねインキュベーター。お前は人間の感情を甘く見過ぎたんだよ正直私もちょっとここまで来るとは思わなかったけどな。
・まどか様について
もちろんまどか様といえば女神様ですから、大アルカナの中でも最上位の「世界」をあてがうべきでしょう。
XXI 世界
正位置…成就、満足、完成、完全、素晴らしい結末
逆位置…衰退、堕落、未完成、低迷、調和の崩壊
最も力のあるカードであり、あらゆる面で調和がとれていることを示すカード。完成された、理想的な未来を導くカードでもありますね。
まさにまどか様じゃん……(絶望)
いやそんなことは置いておくとしてですね、正位置から見ていきますよ。どう見てもアルティメットまどか様ですありがとうございました。まどかの抱いた理想、夢、すべての魔法少女が救われる未来そのもの。円環という言葉も運命の輪を完全にしたかのような言葉選びですね。図ってるのか?まどかの決断はまどか個人の末路を考えなければ確かに完璧で全ての魔法少女にとっての最上の救いでしょう。ほむらちゃんの記憶も含めて素晴らしい結末です。
で、逆位置に関してはその逆です。実はこのカードの逆位置って問題が起きるような悪い知らせを告げているわけではないのがミソ。すなわち「調和の崩壊」という意味ですね。ちょっとしたバランスを崩して調和を崩してしまうことを示唆しています。誰のことでしょうね!!(絶望)ちなみに未完成とありますが、これが人間のまどかなのかなあと個人的に推察しております。衰退堕落もまどマギ本編でひたすらに迷って迷って動けなかったまどからしいといえばらしいもの。調和の崩壊を招いたのも、紛れもなく人として生きたまどかに他ならないのです。アルティメットまどからなら「わたしなら耐えられないよ」なんてほむらちゃんに言わないし言えないでしょう。だってあの時点でまどかは女神様だったんですもの。
・ほむらちゃんについて
ほむらちゃんといえば悪魔ほむらちゃんですね(絶望)そんなわけで彼女には悪魔のカードしかないでしょう。
XV 悪魔
正位置…裏切り、憎悪、破滅、依存
逆位置…解放、再生、目覚め、束縛からの解放
一貫性を持たせたいので、必ず正位置から逆位置にといった感じで読み解きます。正位置に関して、はい……もうやだこれ……ってなりませんかね。私はもう嫌です。ここでやめたい。書きますが。裏切り、憎悪、破滅、依存。全て全てほむらちゃんがたどっていく道ですね。面白いことに、悪魔のカードは徐々に物事が変化していくことを示すのです。そうですね、ほむらちゃんも初めからあそこまで執着したわけではないですからね。依存も最初はしてませんからね。彼女もいい先輩がいて友人がいたんですよ。どうして……どうしてこうなった……?まあ人のまどかさまの不完全が発した「あたしを助けてあげて」がそうさせたんでしょうけどね。地獄以外の何物でもないですね!!どうして!!……ともかく、紛れもなく人であったころのほむらちゃんですありがとうございました。
で、逆位置ですが。解放しましたねまどかを。再生もしましたね、元の幸せだった魔法少女のない理を。目も覚めてますね、あの箱庭から。束縛からの解放……そうですね……円環の理ぶちこわして解放してますね……誰も救われてないの本当にどうにかしてくれ……状況の好転を示唆するんですけど、いやほむらちゃん的には確かに好転しているのがこう、あれです。何とも悪魔らしいなあ、と思うわけです。もうヤダ……
そしてさらに蛇足ですが、悪魔のお隣さん、16番目のカードは塔です。タロットに明るい方ならご存じでしょう、おなじみ破壊の象徴です。もっともネガティブなカードであるこれが悪魔の隣にあるのはどんな皮肉でしょうか。正位置はショックや災害を意味します。そうですね、確かにショックと災害が降りかかっています。魔法少女の運命、まどかの運命がまさにそうです。ほむらちゃんにとっての受難がまさに進行形で降りかかっています。そして逆位置は緊迫状態を示します。今にも崩壊が訪れそう、という不安定感の持続を示すのです。……アルティメットまどか様は今にも戻りそうなんですよね……叛逆ラスト……
・マミさんについて
我らがマミさん!指導者の立ち位置だった彼女には女教皇のカードを当てましょう。
II 女教皇
正位置…知性、安心、聡明、期待
逆位置…悲観、現実逃避、うぬぼれ
正位置に関して、正しくアニメ3話までのマミさんです。我らが頼れるマミさん!まどかたちのよい先輩であり、かつてのほむらちゃんにチームプレイでの活かし方を教えてくれた、優しくて強い先輩です。ちょいちょい話題にもなっていますが、マミさんは伊達にベテランではありませんし、その理性を持って絶望することも抑えられるすごいお人です。ね、10話そうでしたもんね。やけに冷静でしたもんね。
ちょっと先走りましたが逆位置がそうです。うぬぼれに関してはちょっと慢心しちゃいましたねマミさん。舞い上がったとも言います。一人だったら普通に倒していたのでは?と未だに思っています。で、10話でも非常に悲観的になり、全員殺す=現状友人の魔法少女が魔女になるのを防ぐといういかにもな一時しのぎに走ります。その中でも冷静さを見せるのがいやにリアリスティックで本当に嫌ですね。悪意しかない。
・杏子ちゃんについて
杏子ちゃんは最初愚者かな、と思っていたのですが、冷静に見ているとこれは皇帝な感じがしたので皇帝をあてがおうかなって思います。そんなわけでドン。
IV 皇帝
正位置…支配、安定、成功、強い責任感
逆位置…横暴、傲慢、孤高の憂鬱、無責任
正位置!!!!ってなりませんかこれ。どう見ても成功していたころの杏子ちゃんですよ。表側は父が、裏側はあたしが、と頑張れていたころの彼女の姿まんまです。ちなみにこのカードは社会的にも経済的にもいい結果を得るという意味が込められています。権力者のカードですからね。そしてそれには大きな責任が伴うもの、という意味もあります。ええ、そうです。正位置の状態では確かにいい意味での責任感を抱えて、各々の正義のために邁進できました。
で、逆位置ですよ……もうやだ……ってなりながら書いています。傲慢や独善、皇帝であるからこそ出てきてしまう強い意志の副作用です。そうですねってなりませんかこれ。まさに破滅の一途をたどった要因であり、そのさなかに芽生えたものそのものです。そして孤高の憂鬱ですよ奥さん。もうやだ……
・さやかちゃんについて
私の最推しさやかちゃんです。神様のカバン持ちを名乗った彼女には世界のお隣さんの信販のカードを。恋愛と悩んだんですけど、叛逆含めるとやはり審判だな、と。
XX 審判
正位置…成功、誕生、祝福
逆位置…不調、衰退、暗闇の世界、否定的な現実
正位置については言わずもがなです。ちなみに審判はキリスト教の最後の審判がモチーフになっていますので、それを踏まえると面白いかもしれないですね。で、審判ですから、今までの行い全てを総括して判決が下されることを示します。審判は明確な白黒のカードになりますから、嫌本当にさやかちゃんの道行きなんですよね……最初は「Yes」の言葉通り、すべてがうまくいくのです。魔女胎児も、幼馴染のこともです。けれど運命の輪に従い逆位置にたどり着けば、待っているのは全ての裏返しです。あたしってホントバカですね。もうやだ……
ちなみに恋愛ではなくこれを選んだのは運命の輪を全体のカードとして置いてあるためです。そう、神様の鞄持ちの発言の存在です。運命の輪はくるくるとまわる運命を指しますから、一度否定された彼女の道行きは女神さまによって再度祝福を受けるわけです。これが叛逆ですね。で、また女神さまを否定する現実がやってくるのがまたもう……
そして悪魔を裁くのは神様であり天使です。対を為すのはいつだって天使様ですからね。ぴったりではありません?(死んだ目)
……とまあこんな感じで話をしていてまとめてみたんですけど本当嫌になりますね……ワルプルギスの廻転こわすぎていやだ……
参考サイト
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